まきたび

旅とハンドメイドの話。

untouchableな人々

映画「最強のふたり」を見ました。

これだよ、これ!という感じがしました。

原題はIntouchables。英語で言うとUntouchableなのかなーと思ったけど、

どうも意味合いは違うらしい。








私たち、障害者っていうだけで一線を引いてみてないですかね。

障害者っていうだけで、どこか特別視してないですか。







私は今障害者にかかわる仕事をしていますが

その背景にはバングラデシュやインドやあちこちで見たバクシーシの人々の影響が大きいのですが

とにかく周りの先輩方や同僚の皆さんの姿勢を見ていて思うこと

「障害者を特別視する必要は全くない」ってこと。

たとえば、日々一緒に働いて、すごしている目の見えない人がつまずいた。

「目が見えない」ことが真っ先に来れば、それは「まあなんてこと!大丈夫?」ってなことなんでしょうが

「気心知れた仲間である」ことを思えば

「なーにやってんのもう!」っていう、気軽な冗談になるんじゃないでしょうか。

もちろん大きな事故になってないから言えることですけどね。







この映画において、ドリスはフィリップにひたすらそういう風に接しています。

詳しくは見てほしいから語らないけど、ほんと、すがすがしいです。

ともすれば反感を買いそうな態度を、ここまですっきりと見せた脚本・監督はすごいと思う。

障害者であることとか、黒人であることとか、そういういろいろな【壁】

【壁】って、たとえば白人の健常者同士、黄色人種の健常者どうしても

いろんな場面で生じうることだと思うんだけど、

人種間や障害の有無って、そういう【壁】よりもぶ厚めに感じてしまうことだと思う。

でもこの映画はそんなことない。

あえて語弊を恐れずに言うなら、人種や障害の有無なんかじゃない「普通の」壁と同じように、

障害者との壁、人種間の壁を扱っているって思いました。

私はこの映画を職場の先輩に勧められてみましたが

ほんと、障害者福祉にかかわる人の願いはドリスにあると思ったもん。言いすぎ?

もちろん。フィリップの性質にかかわる部分も大きいでしょうが。







途中、ドリスみたいなやつはやめといたほうがいいと言われたフィリップはこういいます。

「彼は私に同情していない。」

泣きました。

障害の有無にかかわらず、一人の人間として対等に、平等に接すること。

言葉にすると陳腐だけど、これのなんて難しいことか。








IMG_3917.jpg





バングラデシュで出会ったバクシーシの少年。

この写真撮るのつらかったけど、それでもとった私は糞です。






バクシーシの人々を見て、日本の障害者は比較的恵まれているんだって思った。

でも見えない差別は確実に存在しているんだってことも思った。

私、本気で世界がいいように変わっていったらいいのにって思ってます。

最近でこそ受け入れたけど、

世界の貧困をなくすのに、私が生きられるより長い時間がかかりそうだってこと、

本当はすっごくつらいです。できれば自力で何とかしたい、関わっていきたいって思ってた。

わたしが生きているうちに何とかしたいって。

でも問題が大きすぎて、そんなの無理です。無理なら、今できることをして

100年先に良くなるようにしようって、歯車の一つでもいいやって思いました。

本当は今貧困に苦しんでる人を救いたいんだけどね

私自身が救われてないのに、そんなの無理だから。







障害者福祉にも同じことが言えて、

今種をまいて、目が出るのが50年先でも、今まくのと5年先まくのとでは違うんだって。

すこしでも、今努力することで将来が変わるなら、それでいいじゃない。

少しでも障害者が生きやすい社会になれるのなら。

いま、この時点で、苦しんでいるみんな、

障害者もバクシーシの人々も、踏み台にしているようで苦しかったこの考え方

でも、実際今、救うことができない以上、こういう考え方をするしかないのかなって思ってます。






障害者に対して身構えて接してしまうのは、仕方ないって思ってます。

でも、できればそうじゃなく接したい。

一人の人間同士として、尊重しあう関係でありたい。

みんなにも、そういう風に接してほしい。

もちろん私もまだまだなんですけど、そういう風に思ってます。







ソチのパラリンピック、TVで放送するらしいですね。

こういうところも、障害者に対して意識が変わってきた側面なのかなーとも思います。

まあ大人の事情も絡んでるんでしょうけども。







少しずつでも世界はよくなってるよって最近言われました。

まきたはネガティブだから、そんなことないって速攻で反発したけど、

でもよくなってるのかもしれないね。よくなっていたらいいなって思います。

死後の世界ってあんま信じてないけど、

生まれ変わって、バクシーシのいないバングラデシュに行けたらなーとか、

そんなことを思うのですよ。きもいかな。






話が壮大になりましたね。

おかしい。今回はベネチアの話をするはずだったのに。

ベネチアでアンジェリーナジョリ―よろしく1ユーロのワインを浴びるほど飲んだ話をするはずだったのに

いい映画すぎて、失念しました。







とにかく「最強のふたり」、邦題はしょぼめですが映画はすっごくいいので

ぜひ一度見てみてください。

それではまた。

次回こそ写真多めで水の都を特集します。






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